今週の天気 春本番から真冬の寒さに逆戻り 前線停滞で長雨 西・東日本は大雨の恐れ
前線が停滞 季節外れの長雨に
20日(火)以降は、前線が本州付近に停滞する見込みです。22日(木)頃にかけて、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州~関東を中心に大雨となる恐れがあります。石川県では、20日(火)~21日(水)は、警報級の大雨の可能性があるため警戒が必要です。
19日(月) 天気下り坂 南風強まり「春一番」か
「春一番」は、荒天をもたらす「春の嵐」のため、注意・警戒が必要です。
季節外れの大雨の恐れ
2月の雨量は、東京都心など一年で最も少ない時期ですが、九州~関東の所々で平年の2月ひと月の雨量を超すような雨が予想されています。道路の冠水などに注意が必要です。
春本番から真冬の寒さに逆戻り
北海道内では、これまで2月の歴代最高気温は15.8℃(斜里町宇登呂:2010年2月25日)ですが、記録を更新する可能性があります。
九州~東北南部にかけては、20℃くらいまで上がる所があるでしょう。新潟市で2月に20℃以上になると、2004年以来、20年ぶりとなります。北陸周辺も、この時期としては記録的な暖かさとなりそうです。
20日(火)も、九州~関東では所々で20℃くらいまで上がり、東京都心は22℃と5月上旬並みの予想です。
ただ、21日(水)は各地でグッと気温が下がり、札幌は最高気温が0℃未満の真冬日が続くでしょう。東京都心もグッと寒くなり、10℃に届かず一桁の気温の日もありそうです。
今週の天気ポイントは、「春本番から真冬の寒さに逆戻り」です。気温変化が非常に大きくなるため、体調管理にご注意下さい。
今週前半は気温上昇 融雪災害に注意
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。