箱根で1時間に50ミリ以上の滝のような雨 強雨エリアは関東へ 帰宅時間帯を直撃
静岡県で線状降水帯発生 1時間に80ミリ以上の猛烈な雨
1時間雨量は、静岡県藤枝市高根山で86.5ミリ(11時20分まで)と猛烈な雨、静岡県森町三倉でも72ミリ(11時02分まで)と滝のような雨が降り、ともに6月1位の値を更新しました。猛烈な雨は今年本州で初めてとなります。
静岡県磐田市は市内を流れる敷地川で水位が上昇し氾濫のおそれが高まったため、午前11時10分、「緊急安全確保」を出しました。警戒レベルが最も高いレベル5で、近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。
また、東海道新幹線などにも影響が出ています。
強雨エリアは関東へ 帰宅時間帯を直撃
1時間雨量は、神奈川県箱根町では53.5ミリ(12時39分まで)と、滝のような雨を観測。小田原市で37.5ミリ(12時59分まで)、横浜市でも30.0ミリ(13時23分まで)と激しい雨となっています。このあと、帰宅時間帯にかけて関東の大雨ピークとなりそうです。沿岸部を中心に風も強まり、横殴りの雨となる所もありそうです。短時間で災害のリスクが急激に高まる恐れがあります。土砂災害や川の増水・氾濫。アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。
雨が止むのは、関東北部は夜遅く、南部は千葉や神奈川など沿岸部を中心に明日29日明け方となりそうです。
東海では、明日29日明け方にかけて大雨に警戒が必要です。
【29日朝までに予想される24時間予想雨量(多いところ)】
東海地方、近畿地方 200ミリ
九州南部 180ミリ
四国地方、九州北部地方 150ミリ
北陸地方 100ミリ
滝のような非常に激しい雨とは?
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。