お盆 災害級の大雨の恐れ 前線活発化 いつどこで大雨になってもおかしくない状態に
2021年08月11日16:17
今回の大雨の特徴
あす12日(木)から来週にかけて、秋雨前線が本州付近に延びるでしょう。前線は北上したり、南下したり位置を変えながらも長く本州付近に停滞する予想です。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
今回の大雨の特徴は、強弱を繰り返しながらも、長期間にわたって雨が降り続き、いつどこで大雨となってもおかしくない状態となるということです。
災害級の大雨の恐れ
その後も九州から東北にかけて広く雨が降り、日本海側を中心に発達した雨雲がかかるでしょう。九州や中国地方ではさらに雨量が多くなり、北陸や東北の日本海側でも大雨となる恐れがあります。
太平洋側も油断はできません。四国や近畿、東海でも発達した雨雲が所々にかかり、局地的に雨量が多くなるでしょう。関東甲信も雨が強まり、激しい雨の降る所がありそうです。また、14日(土)から15日(日)にかけては複数の低気圧が東北付近を通過するため、東北の太平洋側でも大雨となる恐れがあります。
この先、長期間、広く活発な雨雲がかかり続け、いつ線状降水帯が発生してもおかしくない状況となるでしょう。梅雨末期のような大雨となる恐れがあります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。交通機関が大きく乱れる可能性もあり、警戒が必要です。最新の気象情報や自治体から出される避難情報にもご注意ください。
大雨への備えを
水はけを良くするため、側溝や排水溝の掃除をしておいてください。
また、ハザードマップの確認をしましょう。国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットから入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。ハザードマップを確認して、家の周辺で浸水の可能性がある場所や、土砂災害の危険性の高い場所を把握しておきましょう。避難場所も確認してください。避難場所は災害の種類によって異なります。「浸水や土砂災害の場合の避難場所」をしっかり確認するようにしましょう。避難場所までの避難経路を把握し、河川が増水した場合でも安全に避難できるか確認してください。
万が一に備えた非常用グッズをリュックにまとめておきましょう。懐中電灯などの電池が切れていないか確認しておいてください。食べ物は、賞味期限の近いものから食べていき、食べた分を補充するようにしましょう。