二十四節気をさらに約5日ごとの3つの期間(初候・次候・末候)に分けた「七十二侯」は、より細やかな自然の変化や動植物の様子を伝えてくれます。夏至の間の移り変わりを辿ってみましょう。
【夏至の期間の七十二候】
◆初候(6月21日~6月26日)
「乃東枯(なつかれくさかるる)」
靫草(うつぼぐさ)が枯れる頃。別名「夏枯草(かこそう)」といい、冬至の頃に芽を出し、夏至の頃に枯れていく薬草。冬至の初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」と対になります。
◆次候(6月27日~7月1日)
「菖蒲華(あやめはなさく)」
あやめの花が咲き始める頃。美しい花菖蒲は、梅雨の到来を告げる花として親しまれてきました。
◆末候(7月2日~7月6日)
「半夏生(はんげしょうず)」
半夏(からすびしゃく)という薬草が生える頃。農事の節目として重視され、田植えを終わらせる目安とされていました。
※日付は2023年の場合
夏至は、立夏と立秋のちょうど中間地点です。梅雨の時期にあたりますが、季節はこの頃から夏の盛りに向かっていきます。
・参考サイト
国立天文台「夏至」国立天文台「暦Wiki 七十二候」