2020年のふたご座流星群の活動が最も活発になるのは、12月14日(月)午前10時ごろと予想されています。明るくなる前、つまり13日の宵から14日の明け方にかけてが観察のチャンス! 今年は12月15日が新月にあたり、月明かりの影響がまったくない絶好の条件となりますよ。日付が14日に変わる頃、暗い場所で観察すれば、最大で1時間あたり55個前後の流星が見られると予想されています。また12日の夜、14日の夜も、最大で1時間あたり20個を超える流星が出現すると考えられるそうです。
いずれの夜も流星は、20時頃から現れ始めるので、お子さんとも観察を楽しめそうですね。本格的な出現は22時頃からで、夜半を過ぎた頃に数が最も多くなります。ふたご座流星群の放射点は、深夜1時台に最も高くなるので、この時間に起きている方はぜひ空を見上げてみてはいかがでしょうか。
流れ星は放射点を中心に空全体に現れ、いつどこで流れるかわからないため、なるべく広い範囲を見渡すのがコツです。街明かりなどが視界に入らない方向を中心に、リラックスして空を広く見渡すようにすると見やすくなるそうです。なかなか見られなくてもすぐあきらめないで、少なくとも15分くらいは待ってみてください。体をあずけるチェアやレジャーシートに寝転ぶと、首もラクで快適ですよ(マナーと安全面にはくれぐれもご注意を)。
また、寒いと落ち着いて空を見ていられないので、防寒は万全に! 携帯カイロや温かい飲み物の準備、また、家の近くで見るなら、ときどき室内で暖まることをおすすめします。
『流星群の観察方法』(国立天文台)は
こちら 冬の夜空には肉眼で楽しめる明るい星がいっぱいです。流れ星を待つ時間もいろいろな星を眺めて、ゆったり楽しみましょう。今夜の願いがどうか叶いますように!
<参考サイト・文献>
国立天文台アストロアーツ 『星座の見つけ方と神話がわかる 星空図鑑』永田美絵(成美堂出版)
『星座の神話がわかる本』藤井 旭(誠文堂新光社)