秋も紫外線に要注意!その理由や行うべき3つの対策を紹介
2021年09月13日
この記事では、秋の気になる紫外線量と、UVケアを怠るリスク、秋に行うべき紫外線対策について解説します。
秋の紫外線量はどのくらい?
気象庁のホームページで公開されているデータをもとに、9月における主要地点の日最大UVインデックスを以下にまとめました。[注1]
札幌:3.8
仙台:3.9
東京:4.4
大阪:5.1
福岡:5.1
那覇:7.1
UVインデックスとは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを分かりやすく示せるよう、紅斑紫外線量(皮膚に赤みを生じさせる最少の紫外線量)を指標化したものです。紫外線の強度に応じて区分されており、0~2は「弱い」、3~5は「中程度」、6~7は「強い」、8~10は「非常に強い」、11以上は「極端に強い」となっています。
環境省ではUVインデックスが3以上の場合は、できるだけ日差しを避けて行動することを勧告していますが、9月の日最高UVインデックスはどの地点でも3を超えています。つまり、秋になっても日常的に日差しを避けて行動しなければならないような、中程度の紫外線が降り注いでいることになります。
10月、11月と季節が進むと紫外線も徐々に弱まっていきますが、特に東京以西では、10月になってもまだまだUVインデックスの3を超える日も多いため、引き続き紫外線対策を徹底する必要があります。
秋の紫外線対策を怠るリスク
■1. 肌トラブルの発生
紫外線を浴びたときに起こる”日焼け”は、肌に起きている炎症のことです。日焼けの程度は人によって異なりますが、なかには赤みや腫れ、痛みなどをともない、発疹やかぶれなどの症状があらわれる人もいます。
■2. 皮膚の老化
紫外線は、肌の弾力やハリのもとであるコラーゲン・エラスチンを壊し、しわやたるみの原因となります。また、人体は紫外線から皮膚を守るために、黒褐色のメラニン色素をつくり出すため、紫外線を多く浴びることによるシミ・くすみに悩まされやすくなります。
■3. さまざまな病気
オゾン層に吸収されず、地上に到達する紫外線は「UV-A」と「UV-B」の2種類にわかれます。UV-Bの量はUV-Aに比べて少ないものの、皮膚細胞のDNAを傷付ける作用があります。皮膚細胞にはDNAの傷を修復するはたらきがありますが、繰り返し傷が付くと修復エラーが発生し、皮膚がんのもとになるといわれています。また、目に紫外線を浴びると、急性の紫外線角膜炎や慢性の翼状片、白内障を起こすリスクがあがるといわれています。[注2]
秋に行うべき紫外線対策のポイント
■1. 保湿効果のある日焼け止めを塗る
日焼け止めは夏に引き続き、秋にも大活躍するアイテムです。夏に使った日焼け止めが残っている場合はそのまま使用してもOKですが、湿度が高い夏とは異なり、秋は空気が乾燥しやすい時期でもあります。残暑が終わり、空気がからっとしてきたら、保湿効果の高い日焼け止めを使用するのがおすすめです。また、秋は夏の紫外線ダメージが残っているので、なるべく刺激の少ない日焼け止めを選ぶようにしましょう。
■2. UVカットできるサングラスやメガネを使用する
秋は夏に比べて太陽の位置が下がってくるため、真上というより斜め上から紫外線が降り注いできます。そのぶん、夏よりも目に入り込む紫外線の量が増えるので、外出するときはUVカット効果のあるサングラスやメガネをかけるようにしましょう。
■3. 帽子や日傘を活用する
秋の日差しは夏の直射日光に比べると穏やかですが、天気の良い日は帽子や日傘を活用し、日光を直接浴びないようにする工夫が必要です。前述の通り、秋の紫外線は斜め上から降り注いでくるので、なるべくつばのあるキャップや帽子をかぶるのがおすすめです。
秋こそ紫外線対策をしっかり行おう
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、紫外線のレベルを示した「紫外線指数」をエリアごとに公開しています。お出かけ前に紫外線指数を確認して、しっかり対策しましょう。
[注1]気象庁:紫外線に関するデータ
[注2]環境省:紫外線による健康影響[pdf]