「飴ちゃん食べる?」。瞬時に打ち解けられる、アメコミ = 飴ちゃんコミュニケーションとは?

いつでもどこでもサッと取り出せるよう、バッグに飴を常備してみては?
コミュニケーションを取るのが苦手な人でも、ある“モノ”を使って周囲の人と一気に距離を縮められる社交術があるのをご存じですか。
関西では当たり前のアメコミ = 「“飴ちゃん”コミュニケーション」を日常に取り入れ、周囲の人々をパッと笑顔に、福を呼び込みましょう。
関西地方では当たり前⁉ 一粒の飴でできてしまう大人の社交術
要は、飴を使ったコミュニケーション術なのですが、ちなみに関西では、キャンディのことを“飴”と言わず、“ちゃん”付けして“飴ちゃん”と言います。とってもカワイイですよね。
「“飴ちゃん”コミュニケーション」の方法は簡単!
たとえば、バスや電車がなかなか来ないとき……、映画館の上映まで時間があるとき……
そう、見知らぬ人とでもちょっとした時間・空間を共有していると、会話はなくても不思議な“間(ま)”って生まれますよね。そんな“間”を瞬時に埋めてくれるのがちっちゃな一粒の飴というわけ!
「“飴ちゃん”、食べる?(⬅関西風)」「よかったら飴どうぞ?(⬅関東風)」と、バッグからサッと飴を取りだしプレゼントするだけ!
このちっちゃな飴がきっかけで思わず会話が弾んでしまうから、あら不思議です。
その他にも、電車やバスで咳込んでいる人と隣り合わせたときなどに、
「風邪ひいたん?これ舐めとき(⬅関西風)」「咳ひどいですね、飴どうぞ(⬅関東風)」と、
優しく飴を差し出してあげるのも素敵かも。このコミュニケーション術は、面倒見のいいおばちゃん(お姉様)の流儀として、関西地方では当たり前の日常シーンなのですが、関東、関東以北の人々に意外と知られていないのも事実……。
ささいなひと言ながら、おばちゃん(お姉様)の温かな懐に包まれた瞬間、ググッと距離が縮まってしまう「飴ちゃんおもてなし文化」は、男女を問わず日本人ならぜひ取り入れてみたい社交術です。
アメコミ(飴ちゃんコミュニケーション)デビューしよう

「お疲れ様です」のメモと一緒に、デスク上にさりげなく飴ちゃんを置いておくのも素敵
ちっちゃいけれど、誰もがもらってうれしい“飴ちゃん”。
関西の上級社交術を見習い、明日から早速、友人や家族、職場の人に「“飴ちゃん”コミュニケーション」を実践してみませんか。
関西で絶大な人気の、伝統ある“飴ちゃん”とは?
それは、関西のおばちゃん(お姉様)から圧倒的支持を集めている2つの“飴ちゃん”です。
●黄金糖(おうごんとう)
1923(大正12)年の創業以来、砂糖と水飴、奈良の天然水だけで作られ、変わることのない純粋な味を守っています。砂糖がカラメル化することで自然に色づく「黄金糖」は、透明感のある金色と甘い香りが特徴。片方がやや細い四角柱の形状も、素朴さを引き立てています。
●那智黒(なちぐろ)
黒飴「那智黒」は、熊野の特産である那智黒石で作られた碁石をかたどっています。1877(明治10)年の創業以来、厳選されたサトウキビにこだわり、古式製法を引き継いでいます。良質な黒砂糖は天然のミネラルやビタミンが豊富。高野山の参拝土産としても人気です。
いずれも、関西人なら「ああ、あの飴ちゃんやろ」とすぐにわかる人気者です。
個性が光る“飴ちゃん”専用袋
自分らしさが演出できる巾着袋や専用袋に入れて、バッグに忍ばせるのが正当派“飴ちゃん”ストック法です。
コミュニケーションの大切なツールですから、愛着を込めて扱ってみると効果も倍増するかも!
関西のおばちゃん(お姉様)が、オリジナル“飴ちゃん巾着”をカバンに忍ばせていることからも、最近では、“飴ちゃん” 用木製ケースも出まわるほど、“飴ちゃん” 専用ケースの種類が豊富。
使っていない小さな缶や布製のポーチさえあれば、学生さんや新入社員の人でも、オリジナル“飴ちゃん袋”を手軽に準備できそうですね。
※出典:人を釣るには大阪おばちゃんのコミュニケーションツールに学べ? ほか