子どもを犯罪から守る “防犯標語”、「いかのおすし」。

「いか」ない、「の」らない、「お」おきな声を出す、「す」ぐ逃げる、「し」らせる。

これは「イカのお寿司」。標語に結びついて印象に残る。
「いか」…知らない人について「いか」ない
「の」…知らない人の車には「の」らない
「お」…連れていかれそうなときは、「お」おきな声を出す
「す」…危ないときには、「す」ぐ逃げる
「し」…何かあったら、すぐ「し」らせる
警視庁では「いかのおすしのうた」という動画をホームページで紹介しています(下記リンク先参照)。回転寿司をバックにイカのキャラクターがかわいらしく歌い踊るアニメーションで、曲の長さは1分半ほどです。
地震・津波の避難時の標語、「おかしも」、または、「おはしも」。

「お・か・し・も」。
かわって、学校などで子どもたちに広まっているのは、「おかしも」(「または「おはしも」)という避難時の標語です。消防庁によって防災教育の際に作られたもので、現在、30歳前半未満の人たちには聞き慣れた標語だと思います。
「お」…「お」さない
「か」または「は」…「か」けない、または、「は」しらない
「し」…「し」ゃべらない
「も」…「も」どらない
この標語は、作られたときは「おかし」(「おはし」)だけでしたが、津波からの避難の原則、「もどらない」の「も」が追加され、現在の「おかしも」になりました。地域によっては、「おかしもて」、「おかしもち」などといわれているところもあります。「おかしもて」の「て」は、「低学年優先」の「て」、「おかしもち」の「ち」は、「散らばらない」の「ち」です。
実際に不審者に出会ってしまったり、大地震が起きたりしたとき、子どもたちがこれらの標語の通りに冷静に行動できるでしょうか。それは大人であってもわかりません。しかし、日ごろから標語を耳にし、その標語通りの行動を訓練して身につけておくことは、とっさのときに役に立つはずです。小さいお子さんがいるご家庭では、今一度、確認してみてはいかがでしょうか。