クリスマスにぴったりの香りは? オレンジ、シナモン、フランキンセンスをベースに
2016年12月19日
柑橘系ならオレンジの温かい香り。ケーキをイメージするシナモンの甘くスパイシーな香り。そして、キリスト誕生のときに贈られたといわれるフランキンセンスの格調高い香り。クリスマスにぴったりなこれらの精油をベースに、クリスマスらしい香りを作ってみませんか。
クリスマスの香りをイメージしてみると……
ホットワイン☆
では、クリスマスという行事を連想する香りは…と聞かれたら、何を思い浮かべるでしょう。クリスマスはキリストの誕生を祝う日で、心静かにお祈りをします。聖書によると、キリストが誕生したとき、東方から3人の賢者がやってきて、貢ぎ物としてフランキンセンス、ミルラ、黄金を献上しました。伝承では、キリストはフランキンセンスを選んだといわれています。キリストが選んだフランキンセンス。古代から祈りのときに焚かれていたというフランキンセンスはまさに、クリスマスにぴったりの香りだといえるでしょう。
甘くて温かく、明るい香りの「オレンジ」。ケーキにもオーナメントにも
伝統的なケーキ、「シュトーレン」。
特にオレンジは、柑橘系のなかでは珍しく、リナロールという鎮静系の成分が含まれています。元気はつらつな夏向き、というよりは、明るく温かく、そして心を落ち着かせてくれます。
クリスマスのお菓子、シュトーレンやパネトーネにはオレンジピールが入っていたり、また、ツリーのオーナメントやリースにもドライオレンジが使われたりするので、オレンジはまさに、クリスマスにぴったりの香りです。
「シナモン」入りジンジャーブレッド。シナモンスティックをリボンでしばってツリーに飾る
ジンジャーブレッドマン一家(?)
また、シナモンスティックを何本かリボンで束ねてツリーに飾るのも定番ですね。シナモンからはほんのり甘くてスパイシーな香りがします。華やかなリボンでしばると、手間がかからないわりには豪華に見えるオーナメントです。
ヨーロッパではクリスマスに、日持ちのするフルーツケーキを焼きますが、ケーキにはオレンジピールやシナモンが使われます。そしてこれらはオーナメントとしても使われます。それらを飾るだけで、精油を使わなくてもいい香りがしてきそうですね(シナモンの香りはクセが強いので、精油をブレンドするときは控えめにしたほうがいいでしょう)。
神聖な香りの「フランキンセンス」。お祈りの儀式にも使われていた
東方の三賢者の貢ぎ物は…。
キリストが誕生したとき、東方からやってきた使者が、偉大な預言者の証としてフランキンセンス、偉大な医師の証としてミルラ、偉大な商人の証として黄金を贈り、伝承ではキリストはフランキンセンスを選んだといわれています。
紀元前から儀式などで焚かれていたフランキンセンスは、クリスマスの本質そのものを象徴する香りといえるのではないでしょうか。
クリスマスに似合う香りは、温かみのあるオレンジ、甘くてスパイシーなシナモン、神聖で深みのあるフランキンセンスの3種類をベースに、モミやローズウッド、サイプレス、シダーウッドなどのウッド系をはじめ、マンダリンやカモミール・ローマンなどをブレンドするのがおすすめです。ブレンドはもちろんお好みですが、はじめはクセの少ないオレンジを多めにするのが無難かもしれません。
アロマポットで焚いたり、雪に見立てた綿に精油をたらしてツリーに飾ってもいいかもしれませんね。今年のクリスマスはお好みの香りで、嗅覚をも刺激して楽しんでみてはいかがでしょうか。