年末年始に出現「しぶんぎ座流星群」 2026年最初の天体ショー観測に最適な時間帯は?
しぶんぎ座流星群とは
しぶんぎ座流星群は、「うしかい座」と「りゅう座」の境界付近を放射点として現れる流星群です。「しぶんぎ」とは聞きなれない言葉ですが、天体の高度を観測するために使われた天文観測機器の一つのことで、現在は存在しない星座「壁面四分儀座(へきめんしぶんぎざ)」に由来しています。
観察に最適な日と時間帯は?
暗い場所での観察なら条件が良い年には1時間あたり30個ほどの流星が見られる可能性があります。ただし、今年は前日(1月3日)に満月を迎えた月齢15.1の明るい月が夜空を照らしているため、観察できる流星数は少なめになる可能性が高いです。なお、東京の月の出は前日1月3日(土)の16時16分、月の入りは1月4日(日)7時38分です。また、東京の日の出の時刻は1月4日(日)6時51分です。
流星の観察のポイント
まず、観察に出かける際の持ち物は、レジャーシート、マフラー、手袋、帽子、カイロ、ブランケット、懐中電灯、暖かい飲み物、あれば簡易リクライニングチェアなどがあると良いでしょう。
しぶんぎ座流星群は北東にある放射点から放射状に出現します。このため、付近に高いビルなど視界を遮るものがなく、空全体を広く見渡せる場所が最適です。レジャーシートや簡易的なリクライニングチェアなどを利用し、仰向けになって空を広く見渡すことができると、流星を発見できるチャンスが高くなります。また、街灯やビル、家などの街明かりがなく、安全な暗い場所を選んでください。
ただ、真冬の寒い時期ですので、寒さ対策は必須です。マフラーや手袋、さらにブランケットなども用意すると良いでしょう。暖かい飲み物を飲みながら、体を冷やさないようにして観察をお楽しみください。
