【動画あり】うちわは大きくゆっくり仰いだ方が良いって本当?【実験してみた】
実験方法
1分間仰いだ後、(3)にはどのくらい涼しかったか、100点満点で採点してもらいました。
実験結果は「ゆっくり大きく仰いだ方が良い」
ゆっくり大きく仰ぐ方が「風量が大きい」「顔だけではなく上半身全体が冷える」と感じたそうです。一方で小さく速く仰ぐ方は顔の付近しか仰がれていないので、風量があったとしても相対的に涼しさは感じなかったようです。
うちわは大きくゆっくり仰いだ方が良い理由とは?
そもそもうちわで仰いで涼しくなれる理由なんなのでしょうか、ポイントは汗です。汗をかくと、涼しく感じますよね。汗は体の表面で蒸発します。汗が蒸発するには、身体の表面から熱(気化熱)を奪う必要があるので、体温を下げているのです。
この気化熱を奪うのを「うちわ」は助けてくれます。通常暑いとき、身体は水蒸気に覆われ、汗が水蒸気に変化しづらくなります。うちわによって体に風をおくると、体の周りにたくさんあった水蒸気が飛ばされ、汗の蒸発がしやすくなり、身体の熱も逃げやすくなります。そのため大きくゆっくり仰ぐと、可動域も広がり、水蒸気を効率よく飛ばすことができるのです。
ちなみに、団扇は左右ではなく、上下に仰ぐともっと涼しくなりやすいです。冷たい空気は重くて下の方にあるので、下から扇ぐことで冷たい風を送ることができます。
今回ご紹介した仰ぎ方も実践しながら、暑さを乗り越えて頂けますと幸いです。
動画解説:植田純生、小野寺那智、工藤佳奈子