11月11日は落花生(ピーナッツ)の日。食べだしたら止まらない! 落ちていくのは暗黒の・・・
2015年11月11日
美味しすぎて人が堕ちていく双子ちゃんです
「花が落ちて生まれる」。落ちていく先にあるものは?
落花生の花です
現在、日本の落花生の約75%は千葉県産。明治9年に牧野萬右衛門氏が種子を入手し 有志で試作したのがはじまりといわれ、落花生は千葉の風土地味にとても合っていたようです。
『落花生』・・・いったいどこへ落ちていくのでしょうか。
落花生の花は、朝早くに開花し、自家受精後その日の夕方にはしぼんでしまう「一日花」。開花の数日後、その花の落下した辺りに、受精した花のもとにある柄(子房柄。しぼうへい)が伸びはじめ、まるで地中に落ちていくかのように 、潜ったところでサヤを作ります。成長するとサヤがどんどんできて、中に新しい実が生まれます。「花が落ちて生まれる」、それが落花生の実だったのです。
それにしても、実を結ぶのに わざわざ暗い土に潜るなんて。
西村周一氏著『週刊朝日百科 世界の植物50』 によると、子房が発育してサヤや種子ができるためには「水分と暗黒の環境」が必要なのだそうです。無水または明るいところでは、子房柄のままか 枯れるかしてしまうのだとか。まるまる太った可愛い双子たちは、暗黒の世界だからこそ生まれてくるのですね。
疲れ・老化を防止して体をイキイキさせる成分がたっぷり!
たんぱく質を構成しているアミノ酸には「アルギニン」が豊富に含まれていて、血流を促進し美肌効果や老化防止に役立ちます。また、丈夫な骨を作るマグネシウムやカルシウム、味覚形成に必要不可欠な亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。
ビタミンB群が豊富なことも見逃せません。欠乏すると食欲不振・疲労・肩こり・イライラの原因となるといわれるビタミンB1は、体の中の糖質を分解してエネルギーに変えるとき欠かせないビタミンです。ビタミンB2は「美のビタミン」といわれ、皮膚に潤いをあたえます。ビタミンB3(ナイアシン)は、肝臓内でたんぱく質・脂肪・炭水化物などの代謝を助け、二日酔いを予防します。落花生は、これからの季節をイキイキ過ごせる成分がいっぱいなのです。
煎った落花生は、独特の香ばしさがあとをひきますね。じつは、形と風味をそのまま生かして食べるのは、日本独特の食文化なのだそうです。世界の生産量の半分くらいは、搾油用。アメリカなら、なんといってもピーナッツバター! ホームドラマで登校していく子供たちのお弁当バッグには、たいていピーナッツバターをたっぷり塗ったサンドイッチが入っています。
現代は 軟らかくてあまり噛まない食事が多いのですが、落花生をよく噛んで食べることは、あごの発達や歯並びだけでなく脳の働きも良くします。食物繊維もたっぷり。 食生活が乱れがちな忙しい方や成長期のお子さんのおやつにもぴったりですね。
鼻血は出ませんが、食べ過ぎには注意しましょう
また、落花生は厚生労働省より指定されているアレルゲンとしての表示義務のある7品目(えび、かに、小麦、乳、卵、そば、落花生)のうちの1つです。落花生を含む食品には必ず「落花生」と表示されていますので、アレルギーのある人は原材料の表示をよく調べる必要があります。
落花生の薄皮(渋皮)には、ポリフェノールの一種「 レスベラトロール」が含まれていて、抗酸化作用による老化防止、動脈硬化やガンなどの生活習慣病の予防に効果があるといわれています。薄皮ごと食べるか、薄皮を茶葉のように使って毎日少しずつお茶として飲むのもお勧めです。千葉県には、ポリフェノールたっぷりの真っ黒な薄皮ごと食べられる「黒いピーナッツ」も人気とのこと・・・ もしかして「1ピーナツ」100万円?!などという心配は、もちろん不要です(大人の皆さんは『ロッキード事件』、ご存じですね)。
リンク先『全国落花生協会』のサイトでは、数々のピーナッツレシピが紹介されています。興味のある方はチェックしてみてくださいね。
掘り起こされました〜
『落花生読本』一般財団法人 全国落花生協会