大雪が発生したときは
不要不急の外出は控える
積雪や凍結により道路が通行止めになる、交通機関が麻痺するなど、移動が困難になります。不要不急の外出は控えましょう。
無理な外出をすると、思わぬケガをしたり、帰宅困難に陥ったりするおそれがあります。
やむを得ず外出する場合の注意点

路面が滑りやすいため、路面に対して垂直に踏み込み、歩幅を小さくして歩きましょう。滑りにくいスノーブーツや防滑靴があれば必ず履きましょう。また、荷物はリュックにまとめるなど、なるべく両手をあけておくようにしてください。
積雪によって用水路が隠れてしまい、見えなくなることがあります。足元に注意して慎重に歩くようにしましょう。
屋根など高い所から雪がまとめて落ちてくることがあります。頭上にも注意しましょう。

車を運転する場合は、スノータイヤを装着し、急発進、急停車にならないよう、普段よりもゆっくり慎重に運転してください。車間距離は普段の倍以上とりましょう。トンネルの出入り口や橋の上などは路面が凍結しやすいため、特に注意が必要です。通行止めや渋滞の情報をあらかじめ確認してから出かけましょう。
2輪車(バイクや自転車)は転倒のおそれが非常に高いため、運転しないでください。
公共交通機関を利用する場合は、間引き運転や減速運転により、普段より時間がかかり、混雑することが予想されます。運行情報や迂回ルートを確認してから行動しましょう。
いずれの移動手段でも、大雪のピークが過ぎてないときに行動すると、大きなケガにつながったり、帰宅困難になったりします。慎重に行動してください。
除雪・雪下ろしの注意点

除雪や雪下ろしは、ヘルメットや滑りにくい靴を着用して二人以上で行ってください。
気温が高くなったとき(0℃以上)や風の強いとき、晴れて日差しが強いときは雪が解けて滑りやすくなりますので、特に注意しましょう。
雪が降り積もる前に、玄関先などは早めに除雪しておきましょう。雪は積もると予想以上に重くなり、除雪作業は重労働になります。
高い場所の雪下ろしは、命綱などをつけましょう。除雪作業中の事故で最も多いのが「屋根からの転落」です。
雪崩(なだれ)に警戒

傾斜30度以上の急な斜面や、低木林やまばらな植生の斜面は、雪崩が発生する可能性が高いです。
1月、2月ごろの厳寒期には「表層雪崩」の発生する傾向が高まります。古い積雪面上に新雪が降り積もることで発生する雪崩です。突然発生し、時速100~200kmの新幹線並みの猛スピードで滑り落ちてくるという特徴があります。気温が低く、既にかなりある積雪上に、短期間で多量の降雪があったときに発生しやすくなります。
春先の融雪期には「全層雪崩」が発生する傾向が高まります。時速40~80kmの自動車並みのスピードで斜面に積もった雪が全て滑り落ちる現象です。
万が一、雪崩に遭遇した場合は、雪崩の流れの端に向かって横に避難しましょう。