阿蘇山の火山の状況に関する解説資料
レベル1(活火山であることに留意)
火山名 | 阿蘇山 | |
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警戒レベル等 | レベル1(活火山であることに留意) | |
位置・標高 | 北緯32度53.06分 東経131度06.23分 標高1592m |
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました。
火山活動の状況及び予報警報事項
阿蘇山では、火山性微動の振幅は2月27日15時40分頃に小さくなり、中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅で1マイクロメートル毎秒程度と小さな状態で推移しています。
4月7日に実施した現地調査では、中岳第一火口内で白色の噴煙を確認しました。湯だまりの量は中岳第一火口底の約4割で、湯だまりの南側で噴湯を確認しました。また、山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、3月25日に1600トンと一時的に増加しましたが、3月29日から4月12日に実施した4回の観測では800トンから1200トンと減少しました。
京都大学本堂トンネル観測点の伸縮計(火口方向)では、2月27日頃からの縮みの変化は4月頃から停滞しています。また、GNSS連続観測では、2021年9月頃からみられていた草千里付近の深部にあるマグマだまりの膨張を示すと考えられる基線の伸びは、12月頃から停滞しています。
火山性微動の振幅が小さくなり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2021年10月の噴火以前よりも多い状態ですが、減少傾向となっていることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、本日(15日)11時00分に噴火警報を解除しました。
4月7日に実施した現地調査では、中岳第一火口内で白色の噴煙を確認しました。湯だまりの量は中岳第一火口底の約4割で、湯だまりの南側で噴湯を確認しました。また、山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、3月25日に1600トンと一時的に増加しましたが、3月29日から4月12日に実施した4回の観測では800トンから1200トンと減少しました。
京都大学本堂トンネル観測点の伸縮計(火口方向)では、2月27日頃からの縮みの変化は4月頃から停滞しています。また、GNSS連続観測では、2021年9月頃からみられていた草千里付近の深部にあるマグマだまりの膨張を示すと考えられる基線の伸びは、12月頃から停滞しています。
火山性微動の振幅が小さくなり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2021年10月の噴火以前よりも多い状態ですが、減少傾向となっていることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、本日(15日)11時00分に噴火警報を解除しました。
防災上の警戒事項等
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表はこれで終了します。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表はこれで終了します。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。