あす30日から強烈寒波　日本海側で大雪・荒天の恐れ　帰省など移動は早めの計画を(気象予報士久保　智子 2021年12月29日)

あす30日から強烈寒波　日本海側で大雪・荒天の恐れ　帰省など移動は早めの計画を

日本気象協会本社久保　智子

2021年12月29日06:36

あす30日(木)から1月1日(土)頃にかけて、再び強烈寒波で、日本海側を中心に大雪となり、荒れた天気となる恐れ。大雪やふぶき、吹きだまりによる交通への影響に警戒が必要。帰省などで移動される際は、できるだけ早めの計画を。

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あす30日(木)から再び強烈寒波　日本海側は大雪の恐れ
帰省などの移動は、できるだけ早めに
雪道運転　万が一に備えての安心グッズ

あす30日から強烈寒波　日本海側で大雪・荒天の恐れ　帰省など移動は早めの計画を_画像

あす30日(木)から再び強烈寒波　日本海側は大雪の恐れ

あす30日(木)から1月1日(土)頃にかけて、再び強い寒気が流れ込み、日本付近は冬型の気圧配置が強まるでしょう。
あす30日(水)の午後には、上空1500メートル付近でマイナス9℃以下の寒気が西日本まで流れ込む予想で、日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。太平洋側の山沿いでも大雪となり、平地でも雪の積もる所がありそうです。

また、日本海には、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が形成される予想で、北陸地方を中心に局地的に雪の降り方が強まるでしょう。長野県や関東地方の山沿いでも大雪に警戒が必要です。

※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込んだ冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈によって、いったん二分されたのち、風下である日本海で再び合流することによってできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。

帰省などの移動は、できるだけ早めに

上の図の「道路影響予測」の通り、あす30日(木)の昼頃から、広い範囲で積雪やふぶき、吹きだまりなどによる道路への影響が予想されます。
31日(金)から1月1日(土)にかけては、日本海側を中心に積雪が急増し、立ち往生などのリスクが高まる可能性があります。

帰省などの予定がある方は、道路への影響が比較的小さい、きょう29日(水)か、あす30日(木)の昼前までに移動されると良いでしょう。
最新の気象情報や交通情報を確認して、無理のないように、外出の予定や移動手段の変更なども検討なさってください。

雪道運転　万が一に備えての安心グッズ

雪道を運転する場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。

① 防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。

② 飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。

③ ブースターケーブル、牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。

④ 軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。