2026年の台風傾向 8月頃は平年より接近多く、秋は発達した台風に注意
2026年台風の発生数 6~7月は平年並みか多い
この背景には、台風の主な発生域である北太平洋西部の対流活動が関係しています。
2026年は、すでに1~5月にかけて毎月台風が発生しています。1~5月の5か月連続で台風が発生するのは、1951年の統計開始以来、1965年と2015年に続き、今年で3回目となる比較的珍しい状況です。これは、この地域で対流活動がやや活発だったためと考えられます。
今後もこの対流活動は、夏の前半(6~7月)にかけて活発な状態が続く見込みのため、台風の発生数は平年並みか多くなると予想されています。一方、10月頃は対流活動が平年より弱まる可能性があるため、台風の発生数は平年並みか少なくなる見込みとなっています。
2026年台風の接近数 8月中心に平年並みか多い、秋は発達した台風に注意
日本への台風の接近数に影響を与える要因の一つが、エルニーニョ現象です。2026年は、夏までにエルニーニョ現象へ移行する可能性が高いとみられています。その影響で、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱まる時期があると予想されます。このため、特に8月頃は台風が日本列島へ北上しやすくなり、日本へ接近する台風が平年並みか多くなると考えられます。
この時期にエルニーニョ現象が発生すると、北太平洋西部の台風の発生位置が平年より南東側、すなわち日本から離れた日付変更線に近い海域へ偏りやすくなる可能性があります。この場合、台風が発生してから日本付近へ接近するまでに海上を進む距離が長くなり、十分に発達した状態で接近するおそれがあります。
そのため、接近数が多くない場合でも、ひとつの台風による影響が大きくなる可能性があるため、秋も台風の動向には引き続き注意をしましょう。
2026年台風シーズンの備え① 暑さも考慮した備えの準備・見直し
水分や塩分を補給できる飲料や食料のほか、うちわや小型扇風機、保冷剤などの冷却グッズを用意しておくと安心です。季節に合わせて非常用品の中身を入れ替える、いわば「非常用品の衣替え」を行い、これからの台風シーズンに備えましょう。
なお、ハザードマップで浸水や土砂災害の想定区域に入っていない場合でも、台風がもたらす暴風によって停電が発生する可能性があります。対象外だからと安心せず、酷暑の中で停電した場合を想定し、飲料水や冷却グッズ、非常用電源などを準備しておくと安心です。
2026年台風シーズンの備え② 新しい防災気象情報の確認
新しい防災気象情報では、河川の氾濫、大雨、土砂災害、高潮の4つの災害ごとに、5段階の警戒レベルに応じた構成へと整理されます。
主な変更点としては、情報名に警戒レベルの数字が付けられることや、レベル4相当の「危険警報」が新設されること、同じ警戒レベルの中で情報名が統一されることなどが挙げられます。
例)土砂災害の場合
大雨警報(土砂災害)→レベル3土砂災害警報
土砂災害警戒情報→レベル4土砂災害危険警報
大雨特別警報(土砂災害)→レベル5土砂災害特別警報
防災気象情報の名称が変わることを知らないと、いざという時に混乱する可能性があります。台風シーズン前に、新しい名称や仕組みを確認しておきましょう。
高齢者や小さなお子さんがいる家庭は「レベル3までに避難」、それ以外の方は「レベル4までに避難」と覚えておきましょう。


