2026年暑さ予想 酷暑日は全国6~10地点 梅雨明け後・台風接近時は40℃超も
過去最多の延べ30地点を記録した2025年ほど広範囲で酷暑日が多発する可能性は低いものの、梅雨明け後の強い日差しや台風接近時のフェーン現象などにより、局地的に40℃以上の危険な暑さとなるおそれがあります。
2026年の酷暑日予想 全国で延べ6~10地点
では、2026年の酷暑日はどのくらい見込まれるのでしょうか。
日本気象協会が独自の予報モデルで解析した最新の結果では、2026年の酷暑日の地点数は全国で延べ6~10地点となる見込みです。これは、直近10年平均(約8地点)とほぼ同程度の予想です。
梅雨明け後に強い日差しが続く場合や、上空に暖気が流れ込む場合、あるいは台風接近時などにフェーン現象が発生した場合には、局地的に40℃以上となる可能性があります。
2025年ほどの酷暑にはなりにくい ただし局地的に40℃超の可能性
2025年は、日本の南海上を中心に太平洋高気圧の勢力が強まりました。さらに、大陸から張り出した上空のチベット高気圧が重なり、「ダブル高気圧」となりました。この高気圧圏内では、強い日射や上空の暖気、地形による昇温などによって広い範囲で厳しい暑さが続き、酷暑日は過去最多の延べ30地点を記録しました。
一方で2026年は、太平洋高気圧は本州付近へ張り出しやすいものの、安定せず、一時的に弱まる時期がある見込みです。このため、2025年のように広い範囲で酷暑日が多発する状況にはなりにくいでしょう。
ただし、地点数がそれほど多くなくても、短時間で気温が急激に上昇するケースがあるため警戒が必要です。梅雨明け後に強い日差しが続く場合や、台風接近時にフェーン現象が発生した場合などには、局地的に40℃以上となる可能性があります。
酷暑日に注意が必要なタイミングと地域
過去の酷暑日の傾向と予想される大気の状態から、2026年の酷暑日の発生リスクは、東日本で高く、西日本もやや高い見込みです。
特に注意が必要なのは、「梅雨明け後の強い日差し」と「台風接近時」の2つのタイミングです。
①梅雨明け後の強い日差しに注意(関東・東海など太平洋側)
特に関東・東海の内陸部や盆地では、海風の影響を受けにくく、熱がこもりやすいため、高温になりやすい傾向があります。
また、近畿・中国の内陸部や四国の盆地などでも、条件が重なれば局地的に40℃以上となる可能性があります。
なお、6月30日時点で九州~関東の梅雨明けは7月中旬頃と予想されています。それ以降は40℃近い危険な暑さとなる可能性もあるため、最新の梅雨明け予想や気温予報をこまめに確認するようにしてください。
②台風接近時はフェーン現象に注意(北陸など日本海側)
この夏は、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが一時的に弱まり、台風が日本付近に接近しやすくなることが予想されています。このため、台風の日本への接近数は8月を中心に平年並みか多くなる見込みです。
◆2026年 台風の見通し
https://tenki.jp/forecaster/m_seta/2026/05/27/39074.html
台風が日本付近に近づくと、進路や風向きによっては、台風周辺の風が山地を越えて吹き下りる際にフェーン現象が発生し、日本海側を中心に高温となる可能性があります。
フェーン現象の影響で、特に北陸では局地的に40℃以上の危険な暑さとなる可能性があります。また、近畿北部や山陰などでも、台風の進路や風向き、山地の地形、強い日差しなどの条件が重なれば、気温が急激に上昇するおそれがあります。
2025年は酷暑日が多くなかった日本海側でも、2026年は台風接近時などにフェーン現象による急激な昇温に警戒が必要です。
今から備えたい酷暑日の対策
ここ数年は6月からすでに暑い日が続くことも多かったのですが、2026年の6月はやや暑さが落ち着きました。「今年の6月は比較的過ごしやすかった」と感じた方も多いでしょう。
ただ、過ごしやすい日が続いたことで、「暑さへの慣れ」が十分ではないまま梅雨明けを迎えてしまう可能性があります。急な暑さや強い日差しに体が追い付かず、熱中症のリスクが高まることも心配されます。
例年より涼しいからと油断せず、梅雨の間に暑さに体を慣らす「暑熱順化」を進めておきましょう。
【対策②】台風接近時は気温の予報も確認しよう
台風が近づくと、雨や風への注意が中心になりますが、特に夏の日本海側など、高温にも注意が必要です。
台風が少し離れた場所を通り、雨や風の影響がそれほど大きくない場合でも、高温となることがあります。また、台風接近時には、雨や風の影響が現れるより先に、暑さが厳しくなることもあります。雨や風に気を取られ、「まだ台風は遠いから」と油断しやすい点にも注意しましょう。
夏の台風の接近時は、雨や風だけでなく気温の予報も確認し、熱中症対策を心がけてください。

