2026~2027年冬は全国的に暖冬予想 ただし急な寒波と大雪に注意
日本海側の降雪量は、冬全体では平年より少ない見込みですが、局地的な大雪となる可能性があります。また、南岸低気圧が通過しやすく、普段雪が少ない太平洋側でも雪に注意が必要です。
日本気象協会による2026~2027年冬の見通しをもとに、気象庁の寒候期予報も交えながら、気温や雪の傾向、暮らしの注意点を解説します。
この冬の寒さはどうなる? 月ごとの気温の見通し
冷たく乾燥した木枯らしが吹きにくい一方、前線が停滞して曇りや雨の日が続いたり、短期間で気温が下がったりすることもあるでしょう。
【12~1月】本格的な冬の到来は遅れる見込みです。冬型の気圧配置が持続しにくく、全国的に暖冬傾向となるでしょう。
ただし、一時的に強い寒気が南下し、短期間で急に冷え込む可能性もあります。
【2月】平均気温は平年より高い見込みで、春の到来は早まりやすいでしょう。
ただし、冬の終わりほど寒暖差が大きくなる見込みです。春を感じる暖かい日があっても、強い寒気が南下し、厳しい寒さが戻る可能性があります。
雪はどうなる? 太平洋側でも大雪に注意
気象庁が9月18日に発表した寒候期予報でも、冬の降水量は、東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美で「多い」、北日本太平洋側で「平年並か多い」と予想されています(図)。太平洋側では降雪量は予報の対象ではありませんが、降水量の予報には雨だけでなく雪も含まれています。低気圧のコースや気温によっては、普段は雪が少ない地域でも大雪となるおそれがあるため注意が必要です。
一方、冬型の気圧配置は持続しにくいため、日本海側では降雪量が平年より少ない見込みです。ただし、冬全体では雪が少なくても、低気圧通過後に一時的に強い寒気が南下し、局地的な大雪となる可能性もあるため注意してください。
暖冬や雨・雪の見通しの背景
現在、太平洋熱帯域では、東部で海面水温が平年より高く、西部で低い状態となるエルニーニョ現象が発生しているとみられ、冬にかけて続く見通しです。エルニーニョ現象が発生すると、日本では暖冬になりやすい傾向があります。
また、秋にかけては、インド洋西部の海面水温が平年より高くなる正のインド洋ダイポールモード現象も発達すると予想されています。この現象は、日本付近の偏西風や季節の進み方に影響することがあります。
秋(10~11月)は、正のインド洋ダイポールモード現象などの影響で、日本付近は寒気が南下しにくくなる見込みです。
冬(12~2月)は、エルニーニョ現象の影響により、フィリピン付近では高気圧が強まりやすく、日本付近にはその高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込みやすくなると予想されます。このため、全国的に暖冬傾向となるでしょう。一方、太平洋側では南岸低気圧が通過しやすく、雨や雪の影響を受けやすいとみています。
暖冬でも油断せず、日々の予報に合わせて行動を
急な寒さや雪に対応できるよう、いつも通り冬を迎える準備を進め、日々の予報に合わせて行動しましょう。
【①急な冷え込みに備えて、服装や防寒用品の準備を】
この冬は、厚手のコートや防寒用品の出番が遅れる可能性があります。ただし、急な冷え込みに備え、衣替えは先延ばしにしないようにしましょう。
冬の後半も、暖かい日が続いたからといって防寒着を片付けず、日々の気温にあわせて服装を調整するのがおすすめです。
「今年は暖冬予報だから、まだ大丈夫」と、冬用タイヤの準備を先延ばしにしないようにしましょう。日中はそれほど寒くなくても、朝晩の冷え込みで路面が凍結するおそれがあります。
また、雪の予報が出てからでは、交換を依頼する店舗が混み合い、間に合わないことも考えられます。例年交換している方は、暖冬予報でも早めに準備を進めましょう。
普段は雪が少ない太平洋側の地域でも、この冬は南岸低気圧の影響で雪が降る可能性があります。帰省や旅行も含め、雪や凍結が見込まれる道を運転する場合は、冬用タイヤなどの備えをしておきましょう。雪が予想される際は、外出の予定や移動手段の変更も検討し、無理のない計画を立てることが大切です。

