あの緑色のパレードの正体は!? 流行のきざし! 「セント・パトリックス・デイ」
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出典 アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン
春分まであとわずか、日本では桜の開花が待ち遠しいこのうららかな季節に、クリスマスやハロウィン以上の盛り上がりをみせる国があります。それは、ギネスビール発祥の地アイルランド。3月17日は『セント・パトリックス・デイ』と呼ばれ、パレードやイベントなどが盛大に行なわれます。このアイルランドの国民的なお祭りが、日本でも広まりつつあるようなのです。
アイルランドの守護聖人、セント・パトリックを讃える日
セント・パトリックは、アイルランドに実在した司教。461年に亡くなるまで、キリスト教の普及に力を尽くし、各地に修道院・学校・教会を建てたといわれています。アイルランドではそんなセント・パトリックを記念し、彼の命日である3月17日を「セント・パトリックス・デイ」として祝日にしています。
音楽やグルメも楽しむ! 世界中の人が参加するフェスティバル
首都ダブリンでは5日間に渡ってフェスティバルが繰り広げられ、キリスト教最大のイベントであるクリスマスをも越える盛り上がりに! また本国アイルランドだけでなく、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどアイルランド移民の子孫が多く住む国でも盛大なパレードが行なわれています。その他の国々でも、アイルランドの豊かな文化や伝統に祝杯をあげ、共に祝う日として世界的に広まっているのです。
表参道、横浜、伊勢神宮でも! 緑に染まるパレードを開催
日本では、1992年から東京・表参道でのパレードがスタート。アイルランドのナショナルカラーである緑色のものを身に付けて、春の到来をお祝いするお祭りとして多くの人が参加しています。
今年は、3月7日に伊勢神宮・京都、8日に松江、14日に横浜・名古屋・熊本、15日に東京・福岡・沖縄でパレードが行なわれました。グリーンのコスチュームに身を包んだ人々であふれた街。ハロウィンのような盛り上がりに驚いた人も多いのでは。
表参道では、アイルランドの国花であるシャムロック(三つ葉のクローバー)をデザインしたグリーンの衣装や小物を身につけた人々、約1500名がアイリッシュミュージックと共に賑やかに街をパレード。今では、アジア最大級のセント・パトリックス・デイ・パレードに成長しています。
お花見の前に、春の訪れに祝杯をあげる
アイリッシュパブでは特別なプロモーションを行うところもあり、ギネスビールやアイリッシュ・ウイスキーが特別価格で販売されることも。食を通してアイルランドの文化にふれるのも一興です。
「セント・パトリックス・デイ」は、音楽や食などアイルランド文化に関心を持つ人や、お祭りが好きな人ならだれでも参加して楽しめる日なのです。お花見よりひとあし早く、異国の文化に思いを馳せながら、春の訪れに祝杯をあげましょう。
【これから行なわれるイベント】
セント・パトリックス・デイ・パレード
3月21日(土・祝)千葉、高松
アイルランドフェスティバルin大阪
3月22日(日)なんば・道頓堀 とんぼりリバーウォーク
札幌出身、神奈川県在住。大学にて古美術とバイオリン、セツ・モードセミナーにてフランス文化を学ぶ。広告企画制作、雑誌編集を経てフリーライター。現在5歳の娘の育児奮闘中。酒場生活に別れを告げ、美味しいパ...
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