裏起毛とは?その特性や裏毛との違いなど基礎知識を紹介
2021年01月06日
そこで今回は、冬にぴったりの裏起毛に関する基礎知識や、ファッションに取り入れる際のポイントなどをまとめました。
裏起毛とは?裏毛との違いは?気になる基礎知識を解説
裏毛とは、裏糸をパイル状(ループ状)に編み込み、少し浮かせたタオル地のような生地のことです。別名「裏パイル」とも呼ばれており、素材は綿100%を用いたものが多く見られます。
一方の裏起毛は、裏毛の繊維を起こし、毛羽を一定の長さにカットした生地のことです。裏毛と比べるとふわふわした見た目で、素材にはポリエステル混が多用されます。つまり裏起毛は、裏毛に手を加えて作られた素材といえます。
■裏起毛と裏毛の特徴の違い
繊維がループ状になっている裏毛は、肌触りが良く、吸水性に長けた素材です。表面が毛羽立っていないぶん、ボリュームを抑えられるため、重ね着しても着ぶくれしにくいところが特徴です。
一方、繊維を起こした裏起毛は、質感が柔らかく、見た目にもボリュームがあります。保温性が高いので、一枚で着用しても暖かく、寒い冬にぴったりの素材です。
どちらも秋冬の定番であるスウェット生地のトレーナーやパーカーなどに用いられますが、涼しいときやスポーツをするときは裏毛、寒い日の防寒対策には裏起毛の衣類を着用するなど、気温や目的に合わせて使い分けている人が多いようです。
寒い冬にぴったり!裏起毛が暖かい理由
裏起毛アイテムをファッションに取り入れるポイント
ここでは、裏起毛アイテムをファッションに取り入れる際の3つのポイントをご紹介します。
■1. 厚着は避ける
裏起毛は繊維を毛羽立てているぶん、生地にボリュームがあるため、重ね着すると着ぶくれしてしまう可能性があります。もともと裏起毛は保温性が高く、1枚でも十分暖かいので、裏起毛ファッションを取り入れるなら厚着は避けましょう。重ね着したいときは、アウター、インナーともに薄手のものがおすすめです。
■2. しっかり防寒対策したいときは裏起毛ボトムスがおすすめ
かつて裏起毛のアイテムといえば、トレーナーやパーカーなどのトップスが主流でした。しかし、近年はパンツやスカートなど、裏起毛のボトムスにも人気が集まっています。ボトムスはトップスとは異なり、2枚、3枚と重ね履きすることができないので、1枚でも暖かい裏起毛のパンツ・スカートを着用すれば、下半身の冷え対策に役立ちます。
■3. 裏起毛インナー・ソックスで暖かさをプラス
底冷えするような寒い日は、トップスやボトムスだけでなく、裏起毛のインナーやソックスも活用しましょう。肌にぴったりフィットするタイプの裏起毛インナーなら、暖かい空気をよりしっかり閉じ込めることができるので、重ね着しなくても十分な暖を取れます。
下半身の冷えが気になる方は、裏起毛ボトムスに裏起毛ソックスを組み合わせると、足元の冷え対策に効果的です。スカートを着用する場合は、裏起毛タイツを重ね履きするのもおすすめです。