アメリカンドッグに砂糖をかけたら「フレンチドッグ」!?
2021年10月09日
アメリカンドッグは日本生まれ。中の魚肉ソーセージも日本生まれ
アメリカンドッグは日本オリジナル。
串に刺さっているソーセージは、豚肉のソーセージの場合と、これまた日本独自の魚肉ソーセージの場合があります。つまり、魚肉ソーセージの場合、アメリカンドッグというアメリカっぽい名前の食べ物は、衣も中身も日本オリジナルということになります。
本場アメリカでは「コーンドッグ」という。とうもろこしの粉を使う
(写真はイメージ)
日本のアメリカンドッグの生地は、主な材料は小麦粉ですが、コーンドッグは名称に“コーン”がつくことからもわかるように、コーンミールを使います。コーンミールは乾燥させたとうもろこしを挽いて粉状にしたもので、小麦粉と混ぜてパンにしたり、タコス、スープなどにして使います。小麦粉だけのアメリカンドッグと違ってコーンミールでは、コーンのツブツブのプチプチとした食感を楽しむことができます。日本で生まれたアメリカンドッグのもととなったコーンドッグ。一度食べてみたいですね。
道東では砂糖をまぶして食べる。これを「フレンチドッグ」とよぶ
揚げパンではありません。ドーナツでもありません。
道東で、イベントの屋台などでアメリカンドッグを注文すると、ケチャップか砂糖かを選ぶことができたり、もうすでに砂糖がまぶしてあるものが並んでいたりします。砂糖をまぶしたアメリカンドッグの見かけはまるで揚げパンかドーナツ。でも、その中には魚肉ソーセージが入っています。
しかも、この砂糖をまぶしたアメリカンドッグを、道東ではなぜか「フレンチドッグ」とよびます。アメリカンドッグという名称も和製英語なのに、それに砂糖がかかるとフレンチドッグに進化します。でも、なぜそれがフレンチとよばれるようになったのかは、定かではないようです。
道東のお祭りにはフレンチドッグが定番
日本食糧新聞:業務用加工食品ヒット賞 地域特別貢献賞:昔亭/フルタフーズ(富山市)「アメリカンドッグ」
マルハ ニチロ:日本オリジナルの超ロングセラー!! 独自の歴史を刻む魚肉ソーセージ
北海道ファンマガジン:フレンチドッグには砂糖を! 道東ではアメリカンドッグに砂糖をつける!?
アメリカのコーンドッグが、日本でアメリカンドッグとなり、さらに道東ではフレンチドッグへと進化しています。もしかしたら日本の他の地域では、スパニッシュドッグやイングリッシュドッグなど、ケチャップ以外のものをかけるオリジナルドッグがあるかもしれませんね。