一列に並んだ木星・土星・金星と月の華やかな競演が見頃!10月18日は「十三夜」のお月見です

【10月10日】金星、細い三日月、赤い星アンタレスが日没後の空に輝く

画像提供:国立天文台
アンタレスはさそり座で赤く輝く一等星で、さそりの心臓にあたる場所に位置しています。ギリシア語で「火星に拮抗する星」、「火星と同等の星」といった意味合いがあり、日本でもその色味から「赤星(アカボシ)」といわれていました。
金星に比べると暗く見えるアンタレスですが、日が落ちてしばらく経ってから観察すると、ややオレンジがかった赤い色であることがわかるでしょう。月もアンタレスの右上にあり、3つの天体が競演する印象的な光景を見ることができます。南西の低空での現象となるため、地平線近くまで見渡せる場所で観察しましょう。
【10月14日・15日】土星と月、木星と月の競演!秋の夕暮れを彩る美しい光景

画像提供:国立天文台
14日の夕方から深夜にかけて、前日に上弦を迎えた半月が土星の下に見えます。15日には、やや膨らんだ月齢9の月と木星が接近して見えます。月と木星の右には土星の姿もあり、宵の頃には西の空に金星も輝くダイナミックな光景となりそうです。
月と土星、月と木星の次回の接近は、それぞれ11月10日と11月11日です。
【10月18日】十五夜に次いで美しいとされる「十三夜」のお月見も忘れずに

宵の頃には東の空に見ることができ、南の空に高く昇るのは22時頃。十五夜と同じように、お月見を楽しみたいですね。定番の月見団子は、十三夜には13個お供えします。
澄み渡る秋の空は、月も星々もより一層美しく輝かせてくれます。冬の寒さに入る前の今は、星空観測にぴったりの季節。黄昏時の印象的な光景を眺めてみてはいかがでしょうか。
参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2021』 アストロアーツ
参考サイト
アストロアーツ
国立天文台