南海トラフ地震臨時情報について
南海トラフ地震とは

南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として過去に大きな被害をもたらしてきた大規模地震です。
これまで100~200年の周期で大規模な地震が発生しており、地震調査研究推進本部の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は80%(令和7年1月1日現在)とされています。
南海トラフ地震臨時情報とは

南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ沿いで異常な現象を観測したり、地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に、気象庁から発表される情報です。
政府や自治体から、キーワードに応じた防災対応が呼びかけられますので、呼びかけの内容に応じた防災対応をとりましょう。
キーワード1「調査中」
観測された異常な現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合に「調査中」の形で南海トラフ地震臨時情報が発表されます。
キーワード2「巨大地震警戒」

南海トラフ想定震源域内のプレート境界において、モーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合、「巨大地震警戒」の形で南海トラフ地震臨時情報が発表されます。
「巨大地震警戒」が発表されたら、日ごろからの地震の備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をする必要があります。地震発生後の避難では間に合わない可能性のある住民は1週間の事前避難を行う必要があります。
事前避難対象地域の指定状況については、お住まいの市町村にお問い合わせください。
キーワード3「巨大地震注意」

南海トラフ想定震源域内のプレート境界において、モーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価した場合、または、通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合「巨大地震注意」の形で南海トラフ地震臨時情報が発表されます。
「巨大地震注意」が発表された場合は、事前の避難は伴いませんが、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう。
キーワード4「調査終了」

「巨大地震警戒」、「巨大地震注意」のいずれにも当てはまらない現象と評価した場合、「調査終了」の形で南海トラフ地震臨時情報が発表されます。
「調査終了」が発表された場合は、地震の発生に注意しながら通常の生活を行いましょう。ただし、大規模地震発生の可能性がなくなったわけではないことに留意しておきましょう。
避難のすすめ

気象庁から南海トラフ地震臨時情報の発表がある場合は、テレビやラジオ、インターネットのほか、防災行政無線や広報車などで伝達されます。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒・巨大地震注意)が発表された際は、必要に応じて事前避難を行うとともに、いざというときの避難行動を迅速かつ安全に行えるよう、日ごろから防災知識を深めておきましょう。特に災害に弱いお年寄りや子供のいる家庭はより早めに避難することが大切です。