2022年を締め括るのは、火星の最接近!「ふたご座流星群」も華やかに夜空を彩る
2022年11月30日
今回は、12月に注目したい星空情報をご紹介します。
【12月1日】地球に最接近!赤く輝く火星が最大の観望好機
画像:国立天文台
8日には地球から見て火星が太陽の反対側に位置する「衝(しょう)」となり、一晩中観測可能な時期を迎えます。この頃の火星は、空が暗くなり始める頃に東北東の低い空に姿を現し、真夜中に南の空高く輝きます。一晩中夜空を巡り、明け方に西北西の低い空に移動します。明るい冬の星座との共演、おうし座のアルデバラン、オリオン座のベテルギウスといった赤い星との色の違いにも注目してみましょう。
今回は、2018年の「大接近」と2027年の「小接近」の中間にあたる「中接近」。地球の軌道は円に近い形で、火星の軌道は楕円形です。そのため、地球と火星が接近する時に距離に大きな違いがうまれるのです。大接近は15年から17年に一度の割合で起こり、次回は2035年9月になります。
【12月14日】ふたご座流星群が極大 !月明かりを避けて観測しよう
画像:国立天文台
東京の場合、14日は22時前に月の出となるため、月が高く昇る前の21時から真夜中0時頃が観測の好機となります。空の暗い場所での流星数は、1時間あたり40個から45個と予測されています。
放射点はふたご座「カストル」付近になりますが、流星は放射点の周辺だけでなく、あらゆる方向に流れます。なるべく空の広い範囲を見渡し、暗さに目が慣れるまでの15分以上は観察を続けてみましょう。
【12月26日~30日】年末の夕刻、月と2大惑星の共演を楽しみましょう
画像:国立天文台
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2022』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「ほしぞら情報(2022年12月)」